Sleep Rest Clinic 幕張

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10月の活動報告

開院してから5か月目となりました先月10月の活動報告です。

今月も千葉県は台風の被害がありました。被害に合われた方に心よりお見舞い申し上げます。

 一方で、ラグビーワールドカップが日本中で大いに盛り上がりました。日本代表チームの快進撃に毎週末テレビにくぎ付けになられた方も多かったのではないでしょうか。他国の参加チームも個性的で、ニュージーランド代表の試合前に行う「ハカ」には大変魅了されました。少々気持ちが沈みがちな秋でしたが彼らに救ってもらえたような気がしています。

 睡眠も不安やストレスなどの因子が大きく係わっています。特に被災された方々とって彼らは勇気を与えた存在だったと思います。こういったイベントがまた日本で行われることを期待したいと思います。

 さて、今月も多くの新規患者様のご相談を受けて検査、診断を行っております。6月からの累計で簡易検査(スクリーニング検査)の実施件数が497件となりました。その多くの患者様が睡眠時無呼吸症候群(AHI5以上・・・軽度の診断指数)を上回っており、不眠や過眠といった精神科治療対象よりの症状であってもその関連性は大きいと言えると思います。重症睡眠時無呼吸症候群(CPAP療法を行っている患者と仮定)に至ってはそのうちの40%という数値となっています。

 睡眠時無呼吸症候群の診断基準は専門科によって様々です。一般的な共通事項として「いびき、睡眠時無呼吸が指摘される」というチェックポイントがあります。しかし最近では独居であったりパートナーと別室で寝ていたりと、実際にイベントが起こっているとしても自覚がないまま生活されている方が多くいることは見逃せないポイントだと感じています。

 主訴としての無呼吸の自覚症状はない方で、日中の疲れ、眠気はもちろんですが、治療抵抗性高血圧であったり、意欲低下、神経過敏なども睡眠時無呼吸症候群が原因である場合が非常に高い症状です。意外なところでは大きな錠剤を呑み込めないという気道狭窄も実は睡眠時無呼吸症候群の重要チェックポイントの一つであることはほとんど知られていません。  

 このように今の辛い症状はもしかしたら睡眠の問題に関連しているかもしれないという視点は今後ますます大切になってくるだろうと思います。ご自分を今一度振り返られ、またご家族の寝姿もそっとご確認頂けたらと思います。

CPAP療法件数

  1. 総管理件数       180名
  2. 当月新規導入件数    33名
  3. 当月他院からの転入件数 2名
  4. 男女別人数 男性146名 女性44名
  5. 中止累計件数 10名(当月3名、転勤による転院と重度うつ病の治療優先のため一時中止)

 今月の延CPAP療法導入件数は190名となりました。当院でこの治療法を導入される方の殆どは「CPAPって何ですか?」と言われます。「そういえばこの前テレビでやっていましたが・・・」と数名言われる程度でこの治療法の認知度が少ないのが現状です。また患者様との会話の中で「睡眠時無呼吸症候群って肥満の中年男性の病気ではないのですか?」と本当によく聞かれます。自分の睡眠障害の原因がまさか睡眠時無呼吸の影響だったと思いもしなかったという反応です。

 自ら睡眠時無呼吸症候群だと自覚しCPAP療法をやりたいと望んでいる人は少なくとも当院では5%以下です。現在の症状(不眠や過眠、日中の眠気、疲れ、うつ症状等)と睡眠時無呼吸症候群の関連性から理解し適応して行かなければならないので、そういった意味では継続のモチベーションも含め導入に難儀する方も多いです。 当院ではCPAP療法士資格をスタッフ全員が持っています。初期導入だけでなく、季節ごとのトラブルや継続していくためのあらゆる課題について患者様にアドバイスをします。使用にはかなりユーザーのメンタルの影響も受けますので時にはカウンセリング的な対応も行いながら確実に使用していけるようサポートしていきたいと思います。

 海浜幕張駅周辺はすっかりクリスマスムードです。そして肌寒くなってまいりました。冬場の睡眠環境として注意しなければならないのは「室温と湿度」です。晴れの日が続くとあっという間に湿度が20%を下回ってきます。加湿器等を利用し、就寝中には50%以上の湿度を保つよう心がけてください。また、布団で暖を取るよりも、室温を上げて頂くほうがお勧めです。暑すぎる布団は寝汗をかきやすく、脱水症状を引き起こす場合もあります。さらに汗をかいたまま布団を剥いでしまうと汗が冷えてお風邪の遠因にもなります。「お部屋を暖かく、布団は軽め」でお休み頂くことをお勧めいたします。

 年末に向けて生活リズムが乱れる時期でもあります。あまり無理をなさらぬようにご自愛ください。

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