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9月8日、台風15号の上陸により、千葉県は未曽有の風雨にさらされ千葉県全体で甚大な被害がありました。強風による倒木、または鉄柱そのものが倒壊したことで長期的な停電が発生しました。被害に合われた方の一日も早い復興をお祈りいたします。
私達のいる海浜幕張も台風の通りのど真ん中でしたが何とか診療を継続することができました。10月入りましても未曽有の被害が拡大している千葉。こういった状況の中でも治療継続していけるよう我々も体制の整備を行っていきたいと思います。 さて、開院して4か月過ぎた当院ですが、引き続き新規の患者様のご相談が増えている状況です。既存の患者様も増えてまいりましたので、予約枠の再調整をしました。今まで一本の予約枠の中で初診と再診の患者様を管理していたのですが新患予約が取りにくくなったため2本に分けて再診枠と新患枠を設定しました。その結果比較的再診新患ともに予約が取りやすくなったかと思います。しかしながら前述のとおり患者総数が絶対数が増え続けており、相対的に待ち時間が増えつつあります。また夕方の枠、土曜日枠が特に混雑しておりご迷惑をお掛けしております。引き続き予約枠の管理を工夫する一方、待ち時間が苦痛にならないよう待合室の改善を行ってまいりたいと思います。
本来8月に結果が出るはずだった患者様が9月にずれ込んだため、導入が多い印象でした。夏休み中の8月受診された児童、生徒さんのCPAP導入も数多くありました。その結果彼らの日中の活動改善へ大きな成果が出ております。過眠傾向にあり日中の意欲低下からうつ症状を呈していたり、ASD傾向とされている生徒さんも多く見受けられました。メンタル的な治療が第一選択になりがちではありますが、その前に一度睡眠検査を実施し、器質的な問題を排除しておくこともこの年代における診断には重要ではないかと診療を通じて実感しております。
今月は当院でのCPAP最高齢である78歳女性の症例報告です。SAS治療に年齢も関係ありませんし、しっかりと適応できれば効果・実感は顕著に現れます。同時に依存性の高いベンゾジアゼピン系睡眠薬の減量も行っています。
その後においてもCPAPの使用状況は落ちることなく連続的な睡眠時間も確保され日中の疲労感も軽減しています。なおハルシオンにおいては頓服での使用に変更し本人の減薬に対するモチベーションも保たれている状況です。外来時に笑顔も見られるようになって足取りもしっかりされてきました。
確かに加齢によって連続睡眠時間が短くなったり質が落ちたりしますが、それは当たり前のことではないですし、我慢するものでもありません。適切な治療によって快眠は取り戻せることはこの方の症例を見ても明らかです。当院では70代の患者様でCPAP導入された方が22名います。割とすぐに効果を感じられ、初日から適応される方が多いのがこの年代の方々の一つの特徴です。まだまだ元気で人生を楽しみたいとお考えであれば、一度睡眠検査をお勧めいたします。
認知症の予防にも大きな関係性のある睡眠。物忘れなどが気になったら睡眠の状態をご家族同士で確認されるのが良いと思います。いびき、口を開けて寝ている、呼吸が止まっているなどの症状があれば是非ご相談頂ければと思います。
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