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開院して11か月目となりました4月の活動報告です。
何より新型コロナウイルスに関することが全てといってよい程の月だったかと思います。まだまだ世界中で感染拡大が続いている状況で、当院においても「電車に乗るのが怖くて通院できない」、「在宅勤務になって自由に外出できない」などで通院が困難な方がいらっしゃいました。当院はもともとCPAP療法が安定している方に対してオンライン診療を行っていたので、特別な準備なくコロナ特例の対応を行うことができています。現在100名を超えるかかりつけの方がオンライン診療を利用されています。大変好評で通院とオンライン診療のハイブリットで今後も対応していきたいと考えています。
4月10日付の厚生労働省の通知にて「オンライン初診」が時限特例で解禁されました。それを受けまして当院では「睡眠時無呼吸症候群のオンライン初診」を4月20日から開始いたしました。総合病院における睡眠時無呼吸症候群外来や睡眠検査中止または延期となっているところも多い状況で、受診したくてもできないという方向けに出来る限り活用していきたいと思っています。
オンライン初診の詳細につきましてはこちら⇒「オンライン初診のお知らせ」
4月で新年度という事で転勤等による転院が多かったという印象でした。当院の導入実績では昨年の11,12月期に次ぐ導入件数となりました。一方で新型コロナウイルスによる今後の先行きに対する社会不安からCPAPを中断希望される方も多く、過去最高の中止人数となっています。
睡眠時無呼吸症候群は新型コロナウイルスと関連性の高い疾患です。深睡眠を獲得出来ないため免疫力が上がらず罹りやすくなっています。また口呼吸している(日中においても)ので気管支が渇き痛めてしまっていいますし、そもそもウィルスが付着しやすい状況です。また罹ってからも睡眠中の低酸素状態が常態化しているのでなかなか回復しません。厚生労働省が示している重症化しやすい方の例にも示されていないので注意が抜け落ちており、非常に危惧しています。
睡眠時無呼吸症候群の治療が遅れてしまうと脳血管疾患や心疾患、生活習慣病の悪化等が引き起こされます。こういった疾患は急に悪化することも多く、多くの場合が救急対応となります。医療崩壊ギリギリの現在の状態では受け入れ病院は限られてきます(新型コロナウイルス対応できるかどうか)。
そもそも日本の救急医療体制は平時より充実しているとは言えず救急車のたらい回しは社会問題化しています。そういった事態に拍車をかけないためにもコロナ対応を十分に行いながら予防を含めた医療体制の構築に微力ながら当院も尽力していきたいと思います。
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